外来にて治療可能な範囲はU度熱傷10%ぐらいといわれています。
くれぐれもファンヒーターの前で仮眠しないようにしてください。 
特集
熱傷について
・・・
      冬になるとストーブ、お湯、油、こたつ などでやけどをする機会が増えます。
    熱傷についての初期治療、分類、治療上の要点についてお話します。

1.初期治療に対しては熱傷の程度、深さ、範囲、部位、熱傷の原因、年齢などにより
  適切な治療法を選択しなければなりません。
  全身の熱傷は別として普通家庭で見られるやけどに対しては、
受傷直後は流水にて
  15分から30分ぐらい冷却しましょう。

2.熱傷の分類には
  
   
A)深さによる分類 B)原因による分類 C)受傷部位などによる特殊な熱傷 
      などがあります、初期の診断に重要なのは深さと範囲です。

   A)深さによる分類では・・・ 
        @皮膚の表層までの損傷である  
T度熱傷
            A
皮膚の真皮層までの損傷である  U度熱傷
        B皮膚全層の損傷である      V度熱傷 に分類されます。

      @T度熱傷(表皮熱傷:epidermal burn)は皮膚表面の“やけど”であり、
       受傷部位が赤くなり痛みがあります。損傷は表皮内であり、水疱はできず
       数日で傷跡を残さずに治ります。
    A
U度熱傷は 真皮表層熱傷(SDB superficial dermal burn )と 
        真皮深層熱傷(:
DDB deep dermal burn)に分かれます。
       家庭での熱傷では水疱が破れていなければ、U度SDBと考えていいと思います。
       この深さまでは感染させなければ瘢痕を残さず治癒すると考えられています。
       一方、U度の深い熱傷( DDB ) では感染合併により次のV度熱傷に移行し
      “やけど”の跡が残ることになります。
        受傷直後は痛みもあり、局所の冷却が重要です。
       その後は創を感染させないことが重要です。
       冷却のために“アロエ”などを貼り付ける人がいますが、U度熱傷では
       水疱が破れ感染する危険があります。
       水疱ができるぐらいの“やけど”では何も貼らずに医療機関を受診してください。
    B
V度熱傷は 全層熱傷:deep burn と呼ばれ皮膚全層が破壊され、
       皮膚の再生が無いので保存的治療ではなかなか治らず、植皮が必要となります。